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四ツ橋について
その昔、長堀川と西長堀川の交差するところに、
真四角に架けられた橋がありました。
ひとつは上繋橋(かみつなぎばし)。
それから下繋橋(しもつなぎばし)。
さらに炭屋橋。
四つ目の橋が吉野屋橋。
これが四ツ橋の地名の由来です。
橋の名前にも使われている「繋」の文字には、
それぞれをむすぶという意味があります。
江戸時代より、このあたりは大阪の中心部で、十字の川面を行き交う船や、橋上往来も激しく納涼や観月にも適していたので、四つ橋にまつわる逸話も多く残されています。
関西漫遊の水戸黄門が、橋の上で涼みながら川岸の家々を眺め、開け放しの不用心を語っていたら、側で涼んでいた東町奉行の手先に泥棒と間違えられ拘留されて大騒ぎになったとか。
明治41年に市街電車を敷設された時、見物人で四つ橋付近が黒山の人だかりとなりダイヤモンドクロスとも呼ばれていたとか。新しい時代の幕開けにも、四ツ橋は深く関係していました。
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